Exhibition
空からひろがる都市 大阪・関西万博における
2050年の未来都市構想および展示計画
01 ミライの都市は空からひろがる
大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオン「未来の都市ゾーン」で計画した自社展示のプロジェクトである。
2024年4月に実施された社内コンペに若手でチームで取り組み、「空」を起点にした未来の都市を構想した。
ドローンなどの空中インフラが普及した2050年の未来では、建物の屋上同士が連結することで立体的で自由な都市が形成されていく。

02 ミライのシーンが集積した都市
構想した未来の都市で営まれている生活の風景と、未来の都市につながる現在の事例を様々な縮尺の模型としてアクリルボックスに封入し、それらを立体的に積み上げ、ミライのシーンが集積した都市を表現した。
「展示パンフレットより抜粋」
ボックスによじのぼって、展示全体を俯瞰する03 鳥の目線でミライの都市を体験する
「空」から可能性がひろがるミライの都市を体験するために、⼤阪ヘルスケアパビリオンコンセプト「REBORN」・「鳥の巣、タマゴ」から着想を得て、鳥の目線からミライの都市を体験することができる展示を目指した。

ボックスによじのぼって、展示全体を俯瞰する
いろんな角度から模型を見てみる/モバイルハウスの展示
ミクロの視点 - 模型の世界を食い入るように見る/空を飛ぶ家の展示
模型の中から顔を出す/ルナタワー(鉛直展開可能な月面居住インフラ)の展示
マクロの視点 - 積み上げられたアクリルボックスは都市のように見える
04 生まれ変わる展示の形式
半年間の会期後に多くのパビリオンや展示物が廃棄されてしまうことは、万博において問題視されている課題の一つだ。その課題に対して、本展示は万博会期後は新たな場所で組み替え、生まれ変わる計画としている。展示ボックス同士の連結方法に、容易に分解し、再構築することができるダボ連結システムを使っており、会期後は自由に組み替えが可能なパーツに分解して次なる展示会場にてその規模やプランによって展示の組み方を変えたり、さまざまな場所に分散したり、増殖したりすることも可能である。このサイクルが繰り返されていくことによって、あらゆる場所に展示の足跡を残していく。
万博会期後は分解して違う場所で違う形で組み替える
ダボと止めピンによる乾式連結システム

川端 知佳
(建築設計)

濱崎 拳介
(建築設計)

外山 寛太郎
(構造設計)