観客がサッカーを最高に楽しめる
スタジアム
— 合理化の追求が生み出す感動 —

建築設計|Panasonic Stadium Suita

FEATURES01

コンパクト化が生む臨場感

目指したのは「観客がサッカーを最高に楽しめるスタジアム」です。客席を積層することで平面を最小化し、観客とピッチの距離を7mにまで近づけ、コーナー部にも座席を配置しました。コンパクト化により実現した劇場のような新しい観戦環境は、圧倒的な臨場感を生み出しています。

コンパクトな断面計画

観客とピッチを7mまで近づけることで、試合の迫力が観客にダイレクトに届く

FEATURES02

最高のプレー環境をもたらす芝

一般的なスタジアムと比べて屋根を低くし、ピッチへの日当たりを最大化します。同時に、観客スタンドの下を風の通り道とすることで芝の育成に必要な条件を整え、選手が100%の力を出すために最良の芝環境を追求しました。

芝育成に必要な3要素

最良の芝環境

南側のガラス屋根は芝の育成に必要な光をもたらす

FEATURES03

プレキャストコンクリートによる究極の省人化

寄付金で作るスタジアムとして、工期短縮・コストミニマムが求められました。そのため、約8割の構造部材をプレキャストコンクリート(PCa)化し、在来工法比1/6の省人化を実現しました。仕上材を極限まで無くし、長寿命材料のみを選定することで、メンテナンスフリーを徹底しました。

プラモデルの部品のような、観客席の構成部材

部材形状を統一した直線デザインのプレキャストコンクリート

プレキャスト部材の施工風景

仕上材を極限までなくしたコンコース空間

大平滋彦

浜谷朋之