ボロノイ分割が変える鉄骨ファブリケータの
働き方とものづくり

コンピュテーショナルデザイン・BIM|三栄建設 鉄構事業本部新事務所

FEATURES01

ボロノイ分割により生まれる立体的・多面的な関係性

鉄骨ファブリケーターである建築主による自社事務所の計画です。求められたのは「設計~製作まであらゆる社員の交流を最大化する、つながりのある空間」です。
水平垂直という建築の常識を捨て、ボロノイ分割という幾何学を用いることによって、部署間の関係性を最大化する空間モデルを構築し、新しい働き方を追求しました。

ボロノイ分割

新しい働き方を生むボロノイ分割による空間の関係性

FEATURES02

コンピュテーショナルデザインによる最適化検証

社員同士の交流を生み出す為にエリア間のつながりを最大化させつつ、室面積、階高、ボロノイ面の角度、構造スパン等、多くの要素について、実現可能な組み合わせの検証を行う必要がありました。従来のトライ&エラーを繰り返す設計スタディ手法を用いるのではなく、パラメトリックスタディを用いて10,000通りもの形状を検証し、設計要件を満足する最適解を絞り込み、最終形状を決定しました。
コンピューターと人、それぞれの長所を生かした設計により、お客様要望を満足する形態を導き出しました。

FEATURES03

テクノロジーとクラフトマンシップの結晶

ボロノイ分割による複雑な空間を実現するため、建築・構造・設備の各分野間、また設計・施工・協力業者の垣根も超えて、データを逐次共有・フィードバックする“BIMの仕組み”を作りました。その骨格となる構造架構(柱・梁・スラブ・耐震壁・ブレース)はTEKLAデータを用い、構造設計から鉄骨加工に至るまでシームレスなデータ連携を図りました。
鉄骨加工は、ロボットによるものと人間の手によるものを適材適所で棲み分け、テクノロジーとクラフトマンシップの融合を図ることで、建物自体が最先端の鉄骨技術のショールームとなることを目指しました。

BIMデータ連携の仕組み

瀨山充博

田中盛志

大野正人

川上沢馬