「Jacques Rougerie Foundation-INTERNATIONAL COMPETITION IN ARCHITECTURE 2022」で最優秀グランプリを受賞
2023年1月26日
株式会社竹中工務店
「Jacques Rougerie Foundation-INTERNATIONAL COMPETITION IN ARCHITECTURE 2022」で当社大阪本店設計部の提案が最優秀グランプリを受賞しました。
同コンペティションは、フランスの建築家ジャック・ルジュリ氏が創設したジャック・ルジュリ財団が毎年主催している国際的な環境建築デザインコンペで、「Space/宇宙建築」「Sea/海洋建築」「Sea Level Rise/海面上昇に対応する建築」の3つのカテゴリーからの自由選択形式となっており、今回で12回目を迎えました。「フランス国立図書館」を設計したドミニク・ペロー氏が審査委員をつとめ、応募総数およそ1000案の中から「Sea Level Rise/海面上昇に対応する建築」カテゴリーで当社提案の「CLOUD PURIFIANT(英語:PURIFYING CLOUD、以下PURIFYING CLOUD)」が最優秀グランプリに選ばれました。
当社のモデル提案「PURIFYING CLOUD」
2100年、日本の砂浜のおよそ9割が海面上昇によって消滅すると言われています。海面上昇によって引き起こされるさまざまな問題を解消するため、自然の力を利用し結露によって淡水を生成する建築物「PURIFYING CLOUD」を提案しました。生成された水は人間の生活に利用され、更に濾過されながら土地に浸透して帯水層に貯留し、塩害による農地の消失を緩和します。結露という自然現象に着目し、世界中の沿岸地域で適用可能な仕組みを建築に組み込むことで、人類の生活圏を未来へとつないでいくという提案が高い評価を得ました。
受賞者
大阪本店設計部 高橋洸太 野田裕介 中谷壮吾 新田 竜 臼田雄作 祐野友輝 藤原美由紀
![外観パース 海辺の風景と一体となった「PURIFYING CLOUD」が水際に浮かぶ](images/img01.jpg)
![断面図 建築物を金属製のルーバーで覆い、内部に地下水を循環させることで、ルーバーの表面に結露を発生させる](images/img02.jpg)
![鳥瞰パース 金属製のルーバーで構成された床と屋根をゆるやかに波立たせることによって、結露効率を向上させるとともに、発生した淡水を効果的に集めることが可能となっている](images/img03.jpg)
![内観パース 塩害地域の研究を行うリサーチセンターと地域住民のためのコミュニティセンターからなる複合施設を計画した](images/img04.jpg)
![パリ フランス学士院(Institut de France)での授賞式](images/img05.jpg)