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共同開発したECM®セメントをプロジェクトに初適用

~コンクリート材料の製造に係るCO2排出量を6割以上削減~

リリース

2015年6月3日
株式会社竹中工務店

竹中工務店(社長:宮下正裕)は、NEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)プロジェクトを通じて共同開発(※1)した、ECM®(エネルギー・CO2・ミニマム)セメントを、日本で初めて建築物の躯体に適用しました。


ECM®セメントは鉄鋼製造の副産物である高炉スラグを大量に混合したセメントです。このセメントを使用したコンクリートを使用することで、材料由来のCO2排出量において6割以上の削減(ポルトランドセメント比)を実現しました。同コンクリートの実用化に当たり、一般財団法人日本建築総合試験所による建築技術認証を取得(※2)しています。

※1 NEDOプロジェクト:
省エネルギー革新技術開発事業/実用化開発/エネルギー・CO2ミニマム(ECM) セメント・コンクリートシステムの研究開発(平成23年度~平成25年度)
過去のリリース http://www.takenaka.co.jp/news/2014/08/01/images/20140805.pdf
※2 高炉スラグ微粉末を高含有する結合材を用いた低発熱・低環境負荷コンクリート工法
(GBRC 性能証明 第13-11号 2013年8月1日取得)

適用プロジェクト

大阪市内のプロジェクトにて、地下基礎の一部(約950m3)にECM®セメントを使用しました。今般のプロジェクトでは、ECM®セメントを用いることにより普通コンクリートよりも146t-CO2の削減量(CO2削減率6割)を期待することができます。

工事名称 大阪府立成人病センター整備事業
建設地 大阪市中央区大手前三丁目3番5
発注者 地方独立行政法人 大阪府立病院機構
事業者 (株)大阪メディカルサポートPFI
設計 (株)日本設計・竹中工務店共同企業体
監理 (株)日本設計
施工 (株)竹中工務店
建物規模 B2/F13/P2
構造種別 RC造、一部S造
建物用途 医療施設
建築面積 6,966.64m2
延床面積 68,377.60m2
工事期間 着工 2014年6月17日
竣工 2016年11月30日

ECM®セメントの概要

コンクリートの主要な材料であるセメント(普通ポルトランドセメント)は、製造時に石灰石などの原料を高温で焼成するため、多くのエネルギーを必要とするほか、大量のCO2が発生します。セメントの製造にかかるCO2排出量は我が国全体の3%強を占めています。
ECM®セメントは、セメントの6~7割を、鉄鋼製造の副産物である高炉スラグの微粉末に置き換えることで、材料製造時のエネルギー消費量とCO2排出量を大幅に削減するものです。
従来、高炉スラグの微粉末の含有率を高めると、生コンクリートの運搬中に流動性が低下しやすい、強度の発現が遅いなどの課題がありました。当社がリーダーとして実施したNEDOプロジェクトでは、新たな混和剤の開発や、材料成分・構成の最適化などでこの課題を解決し、環境負荷のさらなる低減と品質確保の両立を可能としました。

今後は、環境負荷の低減や建物のライフサイクルCO2の削減に向けた取り組みの一環として社会に貢献するために同セメントの適用を推進していきます。

「ECM」は、株式会社竹中工務店、株式会社デイ・シイ、鹿島建設株式会社、太平洋セメント株式会社、竹本油脂株式会社、日鉄住金セメント株式会社、日鉄住金高炉セメント株式会社の登録商標です。