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スギ材を採用した「燃エンウッド®」を開発
耐火被覆層の構成材料と製造法の見直しでコスト削減

リリース

2017年2月20日
株式会社竹中工務店

竹中工務店(社長:宮下正裕)は、都市部の大規模木造建築を可能とする耐火集成木材「燃エンウッド®」について、従来材料のカラマツに加え、スギにおいても建築基準法が定める1時間耐火構造部材の国土交通大臣認定を取得しました。
大規模な木造建築を実現するスギの耐火集成木材を開発、実用化することで、間伐材や伐採適齢期の国産スギの有効活用に寄与・貢献します。

当社では、都心部の商業施設やオフィス等で求められるRC造と同等の9メートルのスパンに対応する耐火集成木材として、2011年にカラマツを用いた「燃エンウッド」を開発し、国土交通大臣認定を取得しました。以来、1時間耐火の木質部材として、これまで7件の施工実績(内1件施工中)に加え、新たな木材利用の取り組みに対してエコプロ大賞農林水産大臣賞(2012)や地球環境大賞国土交通大臣賞(2013)等を受賞しています。
今後は従来のカラマツに加えてスギ材でも、通常の建築確認申請手続きのみで4階建ての木造耐火建築物、もしくは最上階から数えて4階下の階までの木造耐火建築の建設が可能です。

燃エンウッド®の概要

カラマツによる「燃エンウッド」は、純木の「荷重支持部」、モルタルと木で構成された「燃え止まり層」、純木の「燃え代層」の3層で構成される耐火集成木材です。
柱・梁といった構造部材として用いられ、火災が発生した場合には最外層の「燃え代層」が断熱性能の高い炭化層となり、内部への燃焼進行を抑制します。「燃え止まり層」では、モルタルとカラマツを交互に配置し、モルタルで熱を吸収しながら燃焼を停止させ、部材の中心部にある「荷重支持部」を火災から保護します。
今回開発したスギによる「燃エンウッド」の柱では、従来のモルタルに代わり、新開発の流動性の高い石こう材を燃え止まり層に採用しています。石こう材に内包される水分が蒸発し熱を吸収することで、モルタルと同等以上の耐火性能を有します。
また、これまでモルタルを用いて、高い組み立て精度を維持して燃エンウッドを製造してきましたが、石こう材を燃え止り層に注入する手法(特許出願済)で精度の維持が容易になると共に、生産性の向上と1~2割程度の部材製造コストの削減を実現しました。
今後は、流動性の高い石こう材を採用して耐火時間や樹種の部材バリエーションの拡充を図っていく予定です。