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設計者から鉄筋工事協力会社、設備協力会社まで使える!
「鉄筋工事BIMソフト~RC一貫生産支援システム」の機能拡充とプロジェクト適用拡大

リリース

2017年11月24日
株式会社竹中工務店

竹中工務店(社長:宮下正裕)は、鉄筋工事を対象に設計から施工段階まで活用できる「鉄筋工事BIM(※1)ソフト~RC一貫生産支援システム」(以下RCS※2 特許出願済)を開発し、ソフトの改良を重ね、全国展開を進め累計90件以上のプロジェクトに適用しています。さらに、コーリョー建販(本社:東京都文京区 社長:大田真司)と共同で機能拡充を図り、設備BIMソフトと連携した梁貫通孔補強筋の設計・施工管理機能を開発、12件のプロジェクトに適用しました。

従来、梁貫通孔の設置にあたり、梁貫通孔補強筋の設計・施工管理には、ゼネコン、鉄筋協力会社、複数の設備協力会社、補強筋メーカーなど多くの関係者が存在します。また、梁貫通孔に関する複雑なルールを、設計図やコンクリート施工図、鉄筋加工図、設備施工図など複数の図面間で整合を図る必要がありましたが、その多くは手描きや2次元CADで各協力会社が作成する為、タイムリーな情報共有が難しく、梁貫通孔補強筋の設計・施工管理には、多くの手間がかかっていました。 また、機能拡充前の開発済みRCS(2015年10月発表)は鉄筋を3Dモデルで作成が可能であり、設備3Dモデル作成用のBIMソフトも広く普及していましたが、それらのデータを簡単な操作で連携させ、梁貫通孔補強筋の設計と施工管理を支援できるBIMソフトはありませんでした。(※3)

本システムでは、構造計算時に作成するデータ(鉄筋の径や本数などを記載)と、設備設計時に作成するデータを活用し、設計段階では、梁貫通孔の設置可否を3Dモデルにて確認(例えば、梁貫通孔どうしの離隔不足により予測される手戻りの防止)します。施工段階では、工事担当者がコンクリート施工図(※4)と設備施工図を調整した上で、RCSを用いて梁貫通孔補強筋の補強計算を行い、補強計算書を出力、構造設計者への確認等の施工計画を容易に実施することができます。さらに鉄筋工事協力会社は、RCSの新機能を活用し、梁貫通孔を考慮した加工図(鉄筋1本ごとの継ぎ方、長さ、形状などを示した図面)・加工帳(集計表)の作成を行います。また、鉄筋工事の品質検査用のチェックリストを出力し、配筋検査に利用します。
こうした鉄筋3Dモデルデータと設備3Dモデルデータを活用することで、鉄筋工事の納まり検討、補強筋の検討、加工図・加工帳(集計表)の作成などの業務の効率化、3次元に可視化できる事により、設計者と施工者の早期合意形成を図ることができます。また、統合されたデータから出力されたチェックリストの活用による情報の精度向上が可能となり、品質確保や生産性の向上に寄与します。今後も、当社設計プロジェクトをはじめ、他社設計プロジェクトを含むプロジェクトで活用を推進していきます。



建設に従事する労働者が不足するなか、当社は鉄筋工事協力会社、補強筋メーカーと連携しソフト開発を推進し、さらなる生産性の向上や品質の確保に努めており、このシステムはその一端を担うものと考えています。
将来的には、CAM(※5)による自動加工への展開や設計監理者の検査業務への活用を視野に入れているほか、設計及び施工に関わる社員を含む技術者のレベルアップや技術の伝承にも寄与できると考えています。


※1 Building Information Modelingの略。コンピュータ上に作成した3次元の建物モデルに、仕上げ、コスト、管理情報などの属性データを追加したものを、設計から施工、維持管理までのあらゆる工程で活用する概念あるいは業務フロー
※2 RC structure integrated production Systemの略
※3 鉄筋の3次元モデルを作成するソフトはあるものの、あくまで納まり検討や積算の合理化を目的としたものです
※4 型枠の加工・組立・鉄筋の加工・配筋、墨出し、積算など直接施工に使用される図面。
そのため、構造・意匠・設備の各々の取り合いが総て解決され、く体の形状・種類・寸法が明確に指示された図面
※5 Computer Aided Manufacturingの略。CADで作成した形状データを工作機械に送り、自動で加工などを行う生産方式