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巨大地震時にも高い免震性能を発揮するアイソレーター「QTB」を開発

~深江竹友寮建替計画に初適用~

リリース

2018年7月12日
株式会社竹中工務店
オイレス工業株式会社

竹中工務店(社長:宮下正裕)とオイレス工業(社長:飯田昌弥)は、巨大地震※1時にも高い免震性能を発揮するアイソレーター※2「QTB(Quake-Thru Bearing)」を共同開発し、深江竹友寮建替計画に初適用しました。

※1 巨大地震:建築基準法で定める「極めて稀に発生する地震動」を上回るもの。
※2 アイソレーター:免震建物を支持する部材。地震時には水平方向にゆっくり大きくばねのように変形し、建物に伝わる地震力を大幅に低減する。

「QTB」は、高い信頼性と豊富な適用実績を有するアイソレーター「鉛プラグ入り積層ゴム(Lead Rubber Bearing、LRB)」の上または下に、フッ素樹脂系すべり材とステンレスすべり板で構成する高摩擦すべり機構を重ねて配置したものです。
通常の地震時には、すべり機構部は摩擦力によって水平に固定されており、LRB部が地震の動きに追随することによって免震性能を発揮します。一方、巨大地震時には、地震の動きに追随する箇所がLRB部からすべり機構部に切り替わり、上部建物への過大な地震力の伝達を防ぎます。
当社は今後、病院・行政庁舎・警察署・消防署・学校など、巨大地震直後も機能を維持する必要のある建物や、原子力発電関連施設・バイオハザード対応施設など、最高度の耐震安全性が求められる建物などへ、「QTB」のさらなる適用を図っていきます。

QTBの構成

「QTB」の実用化に当たっては、米国にある世界最大級の免制振部材加振試験機を用い、実大試験体(LRB部ゴム寸法900mm×900mm)の性能確認を行いました。

「QTB」実大試験体の性能確認実験の様子

深江竹友寮への適用

深江竹友寮に採用したのは、当社が展開する最上級の防災安全システム「THE免震 ワイドレンジシステム」(THE:Takenaka High-grade Earthquake resistant system)※3です。当システムは、このたび開発した「QTB」に加え、弾性すべり支承、オイルダンパーからなるハイブリッド免震システムです。中小地震から大地震、巨大地震まで、あらゆる規模の地震に対して安心・安全を提供します。
深江竹友寮の設計に当たっては、建築基準法に定める設計用地震動に加え、南海トラフ地震による長周期地震動、上町断層帯を震源とする直下型地震動に対する検討を行い、安全性を確認しています。

※3 「THE免震 ワイドレンジシステム」:
深江竹友寮の完成予想パース

深江竹友寮の完成予想パース

「THE 免震 ワイドレンジシステム」の構成

「THE 免震 ワイドレンジシステム」の構成

プロジェクト概要

プロジェクト名 深江竹友寮建替計画
建築主 竹中工務店
建築地 神戸市東灘区深江北町
構造/階数 RC,S,SRC(免震)/ F3
延床面積 6,203m2
工期 2018年4月~2019年7月
設計・施工 竹中工務店