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3Dモデルを活用した杭の設計・施工管理システム「ANAGO」を開発

愛知県大規模展示場建設工事の杭工事に活用し、設計・施工の効率化を実現

リリース

2018年8月23日
株式会社竹中工務店

竹中工務店(社長:宮下正裕)は、直接見ることができない地中の支持層を、BIMおよびICTを活用して3Dモデル化することで、必要な杭の長さを可視化する設計・施工管理システム「ANAGO(アナゴ)」(ANAlysis for Geologic Optimum)を開発し、愛知県大規模展示場建設工事の杭工事に初適用しました。このシステムの活用により、杭工事に係る品質を確保しながら設計・施工各業務の大幅な効率化を実現しました。
当プロジェクトの杭工事は、傾斜が大きい支持層へ3000本超の杭打ちを行うものであり、100本程度のボーリング調査を基に、設計者が支持層深さ分布図を作成しながら全ての杭の長さを決める必要がありました。しかし、杭本数に対し数の少ないボーリング調査を基に、支持層の複雑な3次元形状を推定することは大変難しく、施工の段階で、地中の支持層の深さや傾斜が設計想定と異なった場合には、対応する長さの杭を再製作するのに時間がかかることが想定されました。

今回開発した「ANAGO」は、ボーリングデータと杭の施工結果から判明した支持層の深さや傾斜を日々追加される最新データを基に補正し、3次元で可視化するとともに、今後打設する杭の支持層までの長さを自動的に判定するシステムです。
当社は今後、傾斜の大きい支持層での杭工事へ「ANAGO」を活用することで、杭の設計・施工の各段階において大幅な効率化を図っていきます。

杭設計・施工管理システム「ANAGO」の概要

杭設計・施工管理システム「ANAGO」の概要

設計段階のメリット

当システムを杭工事に活用することで、設計段階における支持層分布図の作成と杭の長さの検討作業が自動化され、これらの設計作業時間が80%削減し、作業の効率化に大きく貢献しました。

施工段階のメリット

施工段階においては、各杭の施工により得られた実際の支持層までの深さを追加することにより、支持層3Dモデルを日々更新していくことで、最新かつ詳細な地盤の情報に基づく杭施工管理が可能になりました。今後打設する杭の長さもタイムリーに変更できるため、2.8台/人だった杭打機の施工管理を、4.0台/人へ省人化し、杭の発注・施工管理の効率化を実現しました。

ボーリング調査による支持層形状全体になだらかな傾斜
杭施工結果を加えた支持層形状中央に急激な傾斜

工事概要

工事名称 愛知県大規模展示場建設工事
建築主 愛知県
建築地 愛知県常滑市セントレア4丁目及び5丁目地内
用途 展示場・会議室
設計 株式会社竹中工務店
監理 株式会社日本設計
施工 株式会社竹中工務店
構造/規模 S造, 2階
延床面積 約89,900 m2
建設工期 2017年9月 ~ 2019年8月