都市型自動運転船「海床(うみどこ)ロボット」が2025年大阪・関西万博で本格展示を開始~国際シンポジウム、水上景観演出デモ、展示の3つのプログラムで未来の水辺交通を提案~

2025年9月26日
株式会社竹中工務店

竹中工務店(社長:佐々木正人)を代表法人とする海床ロボットコンソーシアム(※)は、2025年大阪・関西万博において、都市型自動運転船「海床(うみどこ)ロボット」の本格展示を10月2日(木)より開始します。テーマウィーク事業とロボットエクスペリエンス事業に採択された本プロジェクトでは、国際シンポジウムの開催、会場内での水上景観演出デモ、ロボット&モビリティステーションでの展示という3つのプログラムを通じて、都市の水辺のイノベーションと未来の水上交通システムの可能性を世界に向けて発信します。

  • 株式会社竹中工務店、国立大学法人東京海洋大学海洋工学部清水研究室、株式会社IHI、炎重工株式会社、株式会社水辺総研、新木場海床プロジェクト、一般社団法人ウォーター・スマート・レジリエンス研究協会、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社、ココホレジャパン株式会社(2025年6月から参画)から成る共同プロジェクト

万博出展プログラムの内容

(大阪・関西万博への入場券は各自でご準備ください)

海床ロボットコンソーシアムでは、2025年大阪・関西万博において以下の3つのプログラムを実施し、都市型自動運転船による水辺のイノベーションを多角的に紹介します。

万博出展マップ

① 国際シンポジウムの開催(予約制)

【テーマウィーク事業 トラック3 SDGs+Beyondいのち輝く未来社会ウィーク】
都市型自動運転船を開発するオランダのROBOAT、スウェーデンZEAMとともに、都市の水辺のイノベーションをテーマとした国際シンポジウムを開催します。世界各国の先進事例と海床ロボットの技術を比較検討し、未来の水上交通システムの可能性について議論します。

開催日時 2025年10月8日(水)18時~20時
開催場所 会場内テーマウィークスタジオ(会場100席+中継配信)
内  容 都市型自動運転船による都市の水辺のイノベーション
申込方法 コンソーシアム各社経由申し込み先着順(残り30席)
海床ロボットHPからお申込みください。
※オンライン視聴は予約・申し込み不要(当日下記テーマウィーク公式HPからアクセス)
ttps://theme-weeks.expo2025.or.jp/program/detail/66ea818da6a1a.html
〈プログラム〉
  1. 1.主催者挨拶(株式会社竹中工務店 河野 修) 18:00
  2. 2.シンポジウム趣旨説明(海床ロボットコンソーシアム 水辺総研 岩本唯史)
  3. 3.ケーススタディプレゼンテーション 18:10
    1. 1)海床ロボット(海床ロボットコンソーシアム 竹中工務店 高浜洋平)
    2. 2)ROBOAT(ROBOATインゼ・ダイネマ)
    3. 3)ZEAM(Torghattenエリック・ニルソン)
  4. 4.パネルディスカッション
    モデレーター:海床ロボットコンソーシアム 水辺総研 岩本唯史
    パネリスト :海床ロボットコンソーシアム 竹中工務店 高浜洋平 / ROBOAT インゼ・ダイネマ / ZEAM エリック・ニルソン / 海床ロボットコンソーシアム 東京海洋大学 清水悦郎
    グラフィックレコーダー 19:00
  5. 5.クロージング(海床ロボットコンソーシアム 水辺総研 岩本唯史) 19:50

② 海床ロボットの水上景観演出デモ(予約不要)

【未来ショーケース事業 スマートモビリティ万博 ロボットエクスペリエンス事業】
会場内「つながりの海」において、水面清掃型の海床ロボットに光のアートを搭載した水上景観演出デモを実施します。来場者は実際に稼働する海床ロボットを間近で見ることができ、未来の水辺空間の活用方法を体感できます。

実施期間 2025年10月2日(木)~12日(日)
17時~22時
実施場所 つながりの海
内  容 水面清掃型の海床ロボットに光のアートを乗せてデモ航行

③ ロボット&モビリティステーション展示(予約不要)

【未来ショーケース事業 スマートモビリティ万博 ロボットエクスペリエンス事業】
会場内「つながりの海」において、水面清掃型の海床ロボットに光のアートを搭載した水上景観演出デモを実施します。来場者は実際に稼働する海床ロボットを間近で見ることができ、未来の水辺空間の活用方法を体感できます。

展示期間 2025年9月29日(月)~10月13日(月)
展示場所 ロボット&モビリティステーション
内  容 海床ロボットのパネル展示

会場外での継続的な実証実験

万博期間中も、大阪城公園東外堀において第2期実証実験を実施します。大阪水上安全協会の協力のもと、6月に実施した第1期実証実験の成果を踏まえ、さらなる技術向上と安全性の検証を行います。
実施期間:2025年10月6日(月)~10日(金)
実施場所:大阪城公園東外堀

今後の予定

本万博出展を通じて、海床ロボットの技術と可能性を国内外に広く発信し、都市の水辺空間の有効活用に向けた議論を促進します。また、国際シンポジウムでの海外事例との比較検討や、実際のデモンストレーションを通じた来場者からのフィードバックを今後の開発に活かし、社会実装に向けた取り組みを加速させてまいります。

参考リンク

プロジェクト背景

日本の都市は水辺を中心に形成されてきましたが、近年、大都市臨海部では都市過密化により交通、物流、環境、防災等の課題が複雑に絡み合っています。こうした課題解決には、都市部の低未利用化した水域の活用が重要な糸口となります。
海床ロボットコンソーシアムでは、2025年大阪・関西万博を重要な発信の場として、オランダやスウェーデンなど海外の先進事例との国際比較、実際のデモンストレーション、幅広い層への展示を通じて、都市型自動運転船「海床ロボット」による水辺のイノベーション技術を世界に発信し、社会実装の加速を図ってまいります。