ブラジルの「ジャパン・ハウス サンパウロ」で、竹中大工道具館による「Imbuídos das forças das florestas do Japão 木の命を汲む人」展を開催
2025年11月27日
株式会社竹中工務店
ブラジル サンパウロ市にあるジャパン・ハウス サンパウロの主催で、日本人独特の自然に対する畏敬の念と、日本の風土や自然環境が培ってきた職人の技と心に焦点をあてた展覧会「Imbuídos das forças das florestas do Japão 木の命を汲む人」展が2025年11月11日から開催されています。公益財団法人 竹中大工道具館(館長:河崎 敦子)はこの展覧会を企画、所蔵する大工道具、実物大模型等を提供し、展示内容を監修しています。
当展覧会では、竹中大工道具館の企画による5つのテーマ(日本の森、大工道具、堂宮大工、数寄屋大工、木組)で構成されます。伝統の匠の技と美、それをつくりだす大工道具、その背景にあるものづくりの精神や木の文化にふれることで、日本とブラジルの文化交流を図ります。
「Imbuídos das forças das florestas do Japão 木の命を汲む人」展の概要
GF:「Mestres da carpintaria: habilidade e espírito 棟梁 技と心」
期間:2025年11月11日(火)~2026年4月5日(日)
2F:「KIGUMI: Revelando a Carpintaria por Trás da Junta de Madeira 木組‐分解してみました」
期間:2026年3月3日(火)~2026年5月24日(日)
住所 :
Av. Paulista, 52 - Bela Vista, São Paulo - SP, 01310-000, BRASIL
キュレーター :
西山マルセーロ(竹中大工道具館)
空間構成デザイン :
西山マルセーロ
会場グラフィック :
大溝 裕
ジャパン・ハウス サンパウロ について
ジャパン・ハウスは、日本の多様な魅力や政策・取組の発信を通じ、これまで必ずしも日本に関心がなかった人々を含む幅広い層をひきつけ、親日派・知日派の裾野を一層拡大することを目的に、ブラジル(サンパウロ)、英国(ロンドン)、及びアメリカ(ロサンゼルス)に設置されています。2017年4月の開館から9年目を迎えたジャパン・ハウス サンパウロは、隈研吾氏監修による檜の木組みが印象的な外観の施設です。これまで、建築、技術、食、ファッション、芸術など様々な日本の魅力をテーマに企画展示を展開してきました。コロナ禍による休館の経験をふまえ、展示(リアル)とデジタル双方の強みを最大限に活用し、日本の多様な魅力を発信する拠点として進化を続けています。
多言語展開、ブラジル国内及び中南米での展開にも注力しており、日本と中南米諸国を結ぶ架け橋としての役割も強化しています。2025年1月には累計来館者数400万人を突破。パウリスタ大通りの主要な施設として定着しています。
海外巡回展について
竹中大工道具館では、日本の伝統的な木造建築と、それを生み出す多種多様な大工道具、その背景にあるものづくりの精神を世界各地に紹介してきました。
2014年のアメリカ(ボストン)のハーバード大学での展覧会から始まり、フィンランド(ヘルシンキ)、中国(寧波)、2021年のアメリカ(ニューヨーク)、2022年のポーランド(クラクフ)のマンガミュージアム、2023年にはフランス(パリ)のパリ日本文化会館にて、同館と竹中大工道具館の共催で「工匠たちの技と心―日本の伝統木造建築を探る」と題して展覧会を開催しました。
