「CapitaGreen」がCTBUHアジア・オーストラリア地域最優秀作品に選定

2015年10月15日
株式会社竹中工務店

竹中工務店(社長:宮下正裕)が伊東豊雄氏の基本設計を元に設計施工を行い、シンガポールのビジネス街に完成した地上40階建ての超高層オフィスビル「CapitaGreen(キャピタグリーン)」が、アメリカ・シカゴのイリノイ工科大学に事務局を置く「Council on Tall Buildings and Urban Habitat (CTBUH)」(高層ビル・都市居住協議会)による2015年度の「CTBUH Best Tall Building Awards」のアジア・オーストラリア地域の最優秀作品賞に選定されました。「CTBUH Best Tall Building Award」は、高層建築と都市環境の発展に顕著な貢献をなし、高度なレベルで、建築全体を通し幅広くサステナビリティーを達成した作品に与えられる賞です。

「CapitaGreen」は高さ242mを誇る超高層建築で、空に向かって成長する植物のようなデザインとなっています。外観の55%をカバーする壁面緑化や「ファンネル」(屋上大型吸気口)により新鮮・清涼空気を取り入れ各階事務室に供給、「セミダブルスキン」外装による熱効率向上などの環境配慮技術を多数採用し、高い環境性能を実現しました。優れた高層建築としてその造形性、環境性能が評価され、今回の選定に至りました。当社は今後もサステナブル社会の実現に向けて、高層建築と都市環境の発展に資する技術力の向上に努めてまいります。

CapitaGreen 外観

CapitaGreen 外観
(Photographer Michael Liew)

「CapitaGreen」概要

建築主 CapitaLand・CapitaLand Commercial Trust・三菱地所アジア社
建築地 138 Market Street, Singapore
敷地面積/延床面積 5,479m2/82,007m2
構造/階層 RC造(一部S造・SRC造)/地上40階(高さ242m)、地下3階
設計・監理 基本設計:伊東豊雄建築設計事務所
実施設計:竹中工務店
建築申請:RSP Architects Planners & Engineers
施工 竹中工務店
工期 2012年1月~2014年12月

CTBUH Best Tall Building Awards

2015年度は世界33カ国から123作品の応募が有り、世界4地域(アメリカ、アジア・オーストラリア地域、ヨーロッパ、中東・アフリカ)ごとにFinalist(優秀賞)が数点選出され、その中からWinner(最優秀作品賞)が決定され、アジア・オーストラリア地域については、6点のFinalistの中から「CapitaGreen」がWinnerに選定されました。
「CTBUH」は高層建築とサステナブルな都市居住に関するさまざまな情報を世界に普及させ、良好な都市環境創造のために専門家間の国際交流を幅広く行っており、デベロッパー、オーナー、投資家、建築家、学識経験者、エンジニア、建設業者など幅広い専門家が「CTBUH」の活動に何らかの形で参加しており、2014年末の時点で、そのネットワークは9,000社、130万人以上に達しています。