
-ハニカムグリーン®-
路面緑化は、みどり豊かなまちづくりやヒートアイランド現象の緩和のほか、条例で必要な緑化面積の確保など、多くのメリットがあります。
芝生は車や人に踏まれると傷んでしまうため、保護材を併用することが多いですが、歩きやすさが低下するという課題がありました。「ハニカムグリーン®」はこの課題を解決した、駐車場や歩道などを芝生で緑化する技術です。
駐車場や歩道を緑化
芝生は車や人に踏まれると傷んでしまうため保護材を併用することが多いですが、歩きやすさが低下するという課題がありました。
「ハニカムグリーン」はこの課題を解決した、駐車場や歩道などを芝生で緑化する技術です。
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表層のイメージ -
断面構成の例
適用事例
下記の事例を含め、2020年までに20件の施工実績があります。
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事務所ビルの来客者用駐車場(大阪府) -
集客施設の遊歩道(神奈川県)
特長
1. 芝生の保護と歩きやすさを両立
新開発のハニカム構造の保護材が車や人の重さをしっかりと支えて芝生を保護します。保護材表面の穴の径が約20mmと小さいため、ヒールや車いすのタイヤがはまりにくくなっています。アンケート調査でも9割以上の人が「ほかの保護材に比べて歩きやすい」と回答しました。そのため、芝生が踏まれて枯れてしまう、特に社会的弱者の方々が歩きにくいという課題を解決することができます。
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アンケート調査状況 -
アンケート調査結果
2. 地表面の温度を大きく下げる
快適な屋外空間を生み出すグリーンインフラです。舗装面を緑化することで地表温度を大幅に抑え、雨水を保水する効果も期待できます。実際に夏季の測定では、「ハニカムグリーン」を施工したエリアは通常のコンクリート舗装に比べ、表面温度が約15 ℃も低いことが確認されました。

3. 緑地面積の確保や認証取得に貢献
従来は舗装が当たり前だった場所に「ハニカムグリーン」を適用することで、条例※で必要な緑地面積の確保や容積率の緩和のほか、LEEDなどの認証取得に貢献します。
- 自治体毎に対象が異なるため、対象地の条例などをご確認ください
適用条件と維持管理上の注意点
普通自動車向けの駐車場に適した緑化舗装材です。設置にあたっては、芝生が健やかに育つための日照条件や、適度な通行量を確保する必要があります。
導入後は通常の芝生と同様に、定期的な芝刈りや水やりなどの維持管理が欠かせません。また、緊急車両や大型車両が一時的に乗り入れた場合には、芝の損傷に応じて適切なメンテナンスが必要です。
駐車場を緑化するメリット
駐車スペースを緑化することには、単なる見た目の改善にとどまらず、さまざまなメリットがあります。
まち並みに潤いと落ち着きを与える
アスファルトやコンクリートで覆われた無機質な駐車場を芝生や植栽で彩ると、まち並みに潤いと落ち着きが生まれます。車を降りた瞬間に感じる心地よさも駐車場緑化の大きな魅力です。
ヒートアイランド現象を緩和する
芝生や緑化ブロックで覆われた駐車場は、直射日光を受けてもアスファルトほど熱をため込みません。
植物は水分を蒸散させる過程で熱を奪うため、昼間の温度上昇に加え、夜間に地面が放射する“残り熱”も抑えられます。
緑地面積として算入できる場合がある
緑化した駐車場は、自治体から求められる緑化率や緑地義務を満たす上で、緑地面積に算入できる場合があり、有効な選択肢の一つとなります。
- 詳細は自治体にお問い合わせください
また、各自治体から助成金の交付や規制緩和の適用を受けられるケースもあるため、コストを抑えながら土地の付加価値の向上を図れる点も魅力です。
まとめ
「ハニカムグリーン」は、芝生の保護と歩行性を両立すると同時に、地表温度の低下や緑地面積の確保にも貢献する、持続可能なまちづくりのためのグリーンインフラ技術です。
当社は今後も、生きものが住みやすい環境を守り育てる知見や環境課題に取り組む力を活かして、「ネイチャーポジティブ」の実現を進めていきます。
関連リリース
2016.05.17 車や人に踏まれても枯れにくく歩行し易い路面緑化システム「ハニカムグリーン」を開発