Solution
ZEBの標準化と高速化を実現する革新的なZEB設計ツール
-ZEBIA®-
世界最先端の知見を取り入れたZEB設計ツール

これまでZEB(ゼブ、ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の設計には、高度な専門知識が求められていました。そのため、設計手法の標準化と建物としてのデザイン性を両立させることは大きな課題でした。

そこで当社は、国内外の最先端知見をもとに、ZEB設計を支援するツール「ZEBIA」と「ZEB設計ガイドライン」を開発。一定の品質でZEBの設計に取り組める体制を整えました。

設計の効率化によって、ZEBの設計にかかる時間を大幅に減らすことができます。そのぶん設計者はよりクリエイティブな業務に集中でき、お客様に対して、さらに高品質で付加価値の高い提案が可能となります。

ZEBIAとZEB設計ガイドライン
開発コンセプト
ZEBIAを用いた設計プロセス

快適さと省エネを両立した建築をスピーディに提案

敷地、建物形状、建物の運用条件などを反映した実運用状況に近いエネルギー消費量算定をはじめ、光環境や温熱環境解析と同時に建築デザインを検証できる当社独自の環境設計支援ツールです。

  • ■SPEEDY:モデル作成や条件設定のテンプレートを用いて即座に検証
  • ■SIMPLE:充実のライブラリから直感的な操作で条件設定
  • ■POWERFUL:3Dモデルから様々な環境性能を検証可能
ZEBIAの3つの特徴と利用イメージ

ZEBとは?これからの建物の新しいカタチ

ZEBは、高断熱化や高効率な設備による「省エネ」と、太陽光発電などの「創エネ」を組み合わせ、年間の一次エネルギー消費量を実質ゼロにすることを目指す非住宅建築です。

光熱費や環境負荷を削減しながら、快適な室内環境を維持できるのが特長で、災害時には防災拠点としての役割も期待されています。

ZEBは、達成度に応じて以下の4段階に分類されます。

  • ● 『ZEB』:省エネと創エネを両立し、年間の一次エネルギー収支を正味ゼロ以下に抑える
  • ● Nearly ZEB:省エネに加えて創エネを取り入れ、消費量を75%以上削減
  • ● ZEB Ready:再生可能エネルギーを導入せず、省エネ技術だけで一次エネルギー消費量を50%以上削減
  • ● ZEB Oriented:再エネ導入が難しい場合でも、省エネ設計を徹底して段階的なZEB化を目指す
    (主に大規模建築向け)

政府は2050年のカーボンニュートラル実現に向けた中間目標として、2030年までに新築されるすべての非住宅建築物でZEB水準の確保を目指す方針を掲げています。

ZEBとZEHの違い

ZEBとZEH(ゼッチ)は、どちらも「建物の年間一次エネルギー消費量の収支を正味ゼロにすること」を目指す点で共通していますが、対象となる建物が異なります。

ZEBは、オフィスビルや工場、学校といった非住宅建築物が対象であるのに対して、ZEHは一般住宅が対象です。どちらの場合も省エネ性能や再生可能エネルギー導入量に基づき段階的に評価されます。

ZEB導入の手順

ZEBの導入は、新築建物と既存建物で与条件が異なります。以下は一般的な流れの一例ですが、敷地や現況の調査に基づいて、プロジェクトの計画初期段階で建築・設備計画の方針を決めることが最も重要です。

【新築の場合】

  • ● 気象・敷地などの条件整理
  • ● 要件とエネルギー性能を両立する計画の立案○ 基本計画:目標設定および建築・設備計画の方針決定○ 基本設計:建築・設備の性能検討○ 詳細設計:より具体的な図面・仕様書の作成
  • ● ZEB認証手続き
  • ● 竣工

【既築(改修)の場合】

  • ● 建物やエネルギー消費量等の現況調査
  • ● 要件に基づいた改修計画の立案○ 基本計画:目標設定および建築・設備計画の方針決定○ 基本設計:建築・設備の性能検討○ 詳細設計:より具体的な図面・仕様書の作成
  • ● ZEB認証手続き
  • ● 竣工

まとめ

ZEBは、省エネと創エネを融合させた建築モデルです。当社独自の設計支援ツール「ZEBIA」を活用することで、設計から導入までのプロセスを標準化・高速化し、お客様にもZEBの実現をより身近に、導入しやすくご提案できる環境を整えています。これからも快適で持続可能な建築の実現に向けて、ZEBの普及を力強く後押ししていきます。

関連ソリューション

関連リリース

関連ページ