CRANET
移動式クレーン遠隔操作システム
-CRANET-
離れた場所から移動式クレーンを操作し、建設現場の働き方を変える遠隔操作システム

移動式クレーンのオペレーターは通常、事業所に出勤した後、各建設現場へ移動し、限られたスペースのクレーン運転席で長時間作業します。移動にかかる時間の削減や、身体的負担の軽減といった労働環境の改善は、建設業界の働き方改革において喫緊の課題となっています。そこで「移動式クレーン」用の遠隔操作システムとして開発したのが「CRANET(クラネット)」です。事業所オフィス等に設置したコックピットから遠方の現場にある移動式クレーンを遠隔操作することで、移動時間をなくし、快適で身体への負担が少ない環境での作業を実現します。

CRANETによる移動式クレーンの遠隔操作の仕組み

システムの特長と導入効果

運転席を忠実に再現したコックピット

実際の移動式クレーンの運転席を再現したコックピットをオフィスに設置。要所に配置した複数のカメラ映像をリアルタイムで専用モニタに表示し、動作信号や異常信号も常に可視化します。現場の運転席と遜色のない目視・作業環境を実現しています。

完全無線システムによる高速かつ安定した通信環境を実現

通信システムには、光ファイバー等の有線回線を用いない「完全無線システム」を採用し、クレーン操作に支障のない高速かつ安定した通信環境を確保しています。データ通信規格は最新の移動式クレーンの情報信号に用いられるCAN(※)に対応。

  • CAN(Controller Area Network):ドイツBosch社開発のシリアル通信規格。現在ほぼすべての自動車に採用されている他、工場の自動化など幅広い分野で活用されている。

安全性の向上

オペレーターは建設現場のクレーン運転席に搭乗する必要がなくなり、空調の効いた安全で快適なオフィス環境などから操作できます。

次世代への技術伝承・教育の効率化

事業所内に複数のコックピットを配置することで、1名の熟練オペレーターが複数の若手オペレーターを指導できるため、教育の効率化が期待できます。

事業所内に設置したコックピット
実際のクレーンの運転席を再現したコックピット

検証・適用事例

開発にともなう実証実験では、香川県高松市に設置した専用コックピットから、約70km離れた徳島県の建設現場に設置した移動式クレーンを遠隔操作しました。材料の移動、トラックへの積み込み・積み下ろし作業などを、実用上支障なく安全に実施できることを確認しています。

まとめ

CRANETは、移動式クレーンを地上や遠隔地の快適な環境から、安全かつ高精度に遠隔操作できるシステムです。オペレーターの身体的負担を軽減するとともに、技術伝承や教育の効率化を図り、人手不足が課題となる建設業界において、安全で円滑なプロジェクトの推進を支援します。

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