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自走式墨出しロボットの建設現場試験導入により実用化にめど

~製品化に向けて、ローコスト化、軽量化、従来比約3倍の生産性向上を実現~

リリース

2019年4月17日
株式会社竹中工務店

竹中工務店(社長:佐々木正人)は、自走式の墨出し※1ロボットを建設現場に試験導入し、ローコスト化、軽量化、従来比約3倍の生産性向上を実現しました。今後、他社とのオープンイノベーションを通じて、墨出しロボットの製品化を図ります。

※1 墨出し:仕上げ工事や設備工事等において、工事の基準となる線や位置などを床や壁に表示する作業。

当社が開発した従来の墨出しロボットは、位置決めロボットの発するレーザにより墨出し地点まで逐一誘導してもらい墨出し作業を行うもので、目的地に到達する時間の観点から生産性に課題がありました。また、高機能なセンサや描画装置の搭載、測量機器の利用でロボットが高価格・大型・重量化し、作業現場への普及の障害となっていました。
このたび改良し試験導入した墨出しロボットは、安価かつ軽量で、墨出し地点まで直接自走するロボットです。市販のレーザ測量機がレーザで墨出し地点を指定し、その情報をWi-Fi通信で受け取った墨出しロボットが目的地まで自走して墨出し作業を行います。

レーザ測量機と隅田しロボット

墨出しロボットの特長

OAフロアの1点あたりの墨出し所要時間を従来機の98秒から33秒に短縮し、従来比約3倍の生産性向上を実現。
約4時間で100m2の墨出し作業を完了。
職人が作業しない夜間などに、墨出しロボットを無人稼働させることで、職人が建築部材取付等の本作業に充てる時間を増やし、生産性を向上。
自動追尾機能を持たないレーザ測量機の利用、ペンプロッタ方式※2の採用により、機器コストとランニングコストを低減。
機能をしぼり、システム、機械構成を見直すことで、17kgまで小型・軽量化。
※2 ペンプロッタ方式:X座標とY座標を与えてペンを移動させ、図形や記号などを描く描画装置。

試験導入の概要

墨出しロボットを「EQ House」※3(東京都港区六本木)建設時に試験導入し、OAフロアのサポート位置、設備用アンカー位置の墨出し作業(全92カ所)を実施し、問題なく施工できることを確認しました。設計値に対する誤差については、平均2mm以下を実現しています。また首都圏の別の現場では、間仕切り壁取付け位置の墨出し作業(全62カ所)を試験実施し、同等誤差で墨出しできることを確認しました。

※3 メルセデス・ベンツ日本と竹中工務店がコラボレーションし、モビリティとリビングの未来の形を具現化した体験施設。デジタル情報を活用した最先端の設計・生産技術を採用しています。
https://www.takenaka.co.jp/eq_house/index.html

今後の展開

当社は今後、他社とのオープンイノベーションを通じて、OAフロアのサポート、設備用アンカー、間仕切り壁も含めて様々な墨出しに対応できる墨出しロボットの製品化を図ります。墨出しロボットの建設現場への適用を積極的に提案することで、さらなる生産性向上に貢献していきます。