本文へジャンプ

コンクリートの同時打設により作業手間を削減する新工法
「コンクリート打分けフリービーム工法」を開発し初適用

リリース

2019年7月10日
株式会社竹中工務店

竹中工務店(社長:佐々木正人)は、RC(鉄筋コンクリート)造建物の梁・スラブコンクリ-ト打設工事において約20%の省人化を実現する「コンクリート打分け※1フリービーム工法」を開発し、高層建物のプロジェクトに初適用しました。
なお、本工法は日本ERI株式会社の建築物構造評価※2を取得しています。

※1 コンクリート打分け:強度の異なるコンクリートとコンクリートが混ざらないように打設すること。
※2 建築物構造評価:特に検討を要する建築物、工法・設計法等について技術評価

「コンクリート打分けフリービーム工法」は、RC構造の建物の躯体(梁)とスラブ(床版)を効率的に構築する工法です。RC梁の設計にあたり、従来の設計法では、RC梁のコンクリート強度を全断面で同一にするため、梁とスラブを異なる強度のコンクリートで打分ける必要があります。通常はスラブより梁部分に高い強度のコンクリートを使用します。そのため、コンクリートの打分けを行うには、止め型枠の施工等、作業手間がかかり工期も長くなるという課題がありました。
このたび開発した「コンクリート打分けフリービーム工法」は、梁の断面上部をスラブと同一の強度のコンクリートとして設計するもので、コンクリートの同時打設により従来の打分けに係る作業⼿間を削減するとともに、躯体コンクリートの施工品質を確保しながら生産性向上に貢献します。本工法を初適用したプロジェクトの梁・スラブコンクリートの打設工事においては、従来工法と比較して約20%の省人化を実現しました。

本工法と従来工法の比較

本工法と従来工法の比較

本工法の設計法

本工法は、構造性能確認実験を実施し、その結果に基づき梁の断面上部をスラブと同一の強度のコンクリートとする設計法を確立しています。さらに、実験結果をもとにRC梁の付着強度式※3にスラブの効果を見込んだ独自の設計手法を考案し、合理的なRC梁の設計を可能としました。

※3 付着強度式:鉄筋とコンクリートが一体となって変形するために必要な性能を算定する式。
構造性能確認実験状況①

構造性能確認実験状況①

構造性能確認実験状況②

構造性能確認実験状況②

当社は今後、超高層集合住宅をはじめとするRC造建物に本工法を広く適用し、さらなる省人化、生産性向上を図っていきます。