木造・木質建築

木造・木質建築
今、あらためて
木造・木質建築への気運が高まっています

“都市木造”への取り組み

当社は、技術革新を通じて日本の木材利用を促し、低炭素社会の実現と、地方創生につながるまちづくりを進めています。
鉄とコンクリートに替わり、木で建てられる都市のビルは“都市木造”と呼ばれ、これからのまちづくりを支える“かなめ”となることが期待されています。
当社が開発・推進する、耐火集成材「燃エンウッド®」、木質耐震補強技術「T-FoRest®」、CLT利用技術などの先進的な木材利用技術を通じて“都市木造”を推進し、森とまちをつなぐ持続社会を実現します。

木造・木質建築への気運の高まり

木材利用促進のために政府もさまざまな施策を講じています。建設分野では2000年に建築基準法が改正され、必要な性能を満たせばどんな建物でも木で建物を建てることが可能になりました。この法改正をきっかけに、2010年には「公共建築物木材利用促進法」において低層の公共建築物へ木材利用が義務付けられる等、木造建築物の気運が高まりつつあります。
建築に木を用いることは、日本の森林を再生すると同時に、木の「ぬくもり・やすらぎ」への親しみといった従来日本人が持っていた記憶を呼び起こし、多くの人々の関心を集めています。

当社が木造・木質建築に取組む2つの側面

東京ドーム、ナゴヤドームなど大型ドームを多く手掛けた1990年代には、当時最先端の木造技術を用いて大規模木造ドームを開発しました。
白竜ドームにおける大断面集成材技術の利用や、大館樹海ドームにおける国産木材の活用は、今日に先駆けた木の利用への取組みです。

白竜ドーム(広島県、1992年竣工)に用いられた大断面集成材のキールアーチ。欧州で普及しつつあったビッグフィンガージョイント工法を日本で初めて採用し、木製の梁を架け渡して、差し渡し50m近い体育館の屋根を支えています。

白竜ドーム(広島県、1992年竣工)に用いられた大断面集成材のキールアーチ。欧州で普及しつつあったビッグフィンガージョイント工法を日本で初めて採用し、木製の梁を架け渡して、差し渡し50m近い体育館の屋根を支えています。

地元産のスギ約4000㎥を用いた大館樹海ドーム(秋田県、1997年竣工、愛称:ニプロハチ公ドーム)。多雪地域に、外国産木材に較べて強度が低いとされている国産スギの弱点を克服して、長径178m×短径157m、室内野球が可能な世界最大級の木造ドームを建設しました。

地元産のスギ約4000㎥を用いた大館樹海ドーム(秋田県、1997年竣工、愛称:ニプロハチ公ドーム)。多雪地域に、外国産木材に較べて強度が低いとされている国産スギの弱点を克服して、長径178m×短径157m、室内野球が可能な世界最大級の木造ドームを建設しました。

このようにして、木造・木質建築が制限されている中でも、その時代の最新の技術を駆使して「木造・木質建築を推進したい」というステークホルダーのニーズに応えてきました。

そして2000年、前述のとおり建築基準法改正により、木造・木質建築に関する規制が緩和されたことで、上記のニーズに対し、新たな取り組みによって一層期待に応えることが出来るのではないかと考えました。
その取組みとは、

  • 木造・木質建築を技術開発により促進する「木のイノベーション」の創出
  • 林業復活,森林再生を通じまちづくり・地方創生に繋げる「森林グランドサイクル®」の構築の2つです。

「木のイノベーション」 の創出

これまで以上に建物に木を使うこと、それは火災や地震に対する安全性、木の耐久性など多数にわたる課題への挑戦です。しかし、これまで社会に貢献する作品(建築)づくりで培われた「技術開発力」「設計力」「施工力」の連携により、当社は木のイノベーションを創出しています。
このイノベーションによって、社会課題の解決とともに、ぬくもり・やすらぎといった木の良さを活かし、まちの未来を描いていくことが1つ目の取組です。
当社が開発した新しい木材利用の技術、「燃エンウッド®」等は、まさに課題解決+木材の良点を発揮させる「木のイノベーション」です。

耐火性能を有する集成材「燃エンウッド®」

耐火性能を有する集成材「燃エンウッド®」

まちなかの自動車ショールームに燃エンウッドが採用された例

まちなかの自動車ショールームに燃エンウッドが採用された例

「森林グランドサイクル®」 の構築にむけて

木のイノベーションにより、森林資源が建設市場で活用されることで、より活発な経済と資源の循環が期待できます。林産県を中心にこの循環が起こることで、地方都市やまちに、よりサステナブルな都市構造への再編を促します(地方創生・まちづくり)。木の利用の場が拡大することによって木材需要が創起され、林業の復活とそれによる森林再生、そしてその先は富と資源の循環につながるのです。
当社は、森林と社会における資源と経済の循環を「森林グランドサイクル®」と名付け、その構築に向けて、林業事業者・各自治体など各方面のステークホルダーとの連携を進めています。

「森林グランドサイクル®」は、従来の森林サイクルを越えて森林と社会における資源と経済の循環を促します

「森林グランドサイクル®」は、従来の森林サイクルを越えて森林と社会における資源と経済の循環を促します

当社は、「燃エンウッド」の国産材マーク®を取得するなど、国産材の利用を積極的に進めています。

使って 守る 日本の森林 国産材活用宣言企業

五感で感じる木のここちよさ

木には高い調湿性や断熱性があり、建物の省エネ性能を高めるだけでなく、冷えや暑さといった不快要因を和らげる効果があります。
日本の一般的な気温と湿度下で空気中に置かれた木は、重量の15%程度の水分を含んでいます。まわりの湿度が高いときには水分を吸収し、湿度が低いときには水分を放出します。このため、木材を建物内装などに使うことで、部屋の湿度の変化を小さく抑えることができます。
また木の熱を伝えにくい性質は、建物に用いた場合に高い断熱性能となり、夏涼しく冬暖かな省エネ建築が実現できます。熱の伝わりにくさを示す指標(熱伝導率)において、木はコンクリートの約10分の1、鉄の500分の1しか熱を伝えません。

木の快適性に関する調査・研究

柔らかな見た目や手触り、香りや調湿機能など、木の心地よさについて科学的な検証が進んでいます。
医療施設や老健施設などへの応用が期待されています。

木の快適性に関する調査・研究

竹中工務店はこれからも、木造木質建築の実現と普及に貢献します。