【レガシー活用事業 第2弾】
登録有形文化財「堀ビル」をシェアオフィスとして運用開始建設DXを加速するオープンイノベーションの拠点に
2021年4月20日
株式会社竹中工務店
竹中工務店(社長:佐々木正人)は、東京都港区新橋に立地する国の登録有形文化財「堀ビル」の改修工事を2021年3月末に終え、シェアオフィスとして運用を開始します。
当社は、所有者から建物を一括で借り受ける(マスターリース)など、事業への参画を選択肢に加え、歴史的建築物を活用する「レガシー活用事業」を2018年よりスタートしています。今回の「堀ビル」の保存活用は、2018年に運用を開始した東京・九段下の登録有形文化財「旧山口萬吉邸」の保存活用に続く、第2弾の事業となります。
当社は堀商店の会長(堀信子)と、2020年10月2日付で堀ビルのマスターリース契約を締結し、gooddaysホールディングス株式会社(社長:小倉 博)の子会社グッドルーム(社長:小倉 弘之)の運営により、「GOOD OFFICE新橋」としてオープンします。
当社もオープンイノベーションの拠点「(仮称)COT-Lab新橋・虎ノ門」として4階に拠点を構え、建設DX(デジタルトランスフォーメーション)を加速させるべく、多様な企業との協業によるイノベーション推進を図ります。
![堀ビル外観](images/img01.jpg)
![1階ラウンジ](images/img02.jpg)
![2階オフィス個室](images/img03.jpg)
![4階オフィス個室](images/img04.jpg)
(写真:田中克昌)
堀ビルについて
「堀ビル」は、建築金物の製造販売を行う合資会社堀商店(本社:東京都新宿区、代表取締役:堀 英一郎)のオフィスとして1932年竣工しました。外堀通り沿いの交差点の角地に立地する地下1階、地上5階建ての鉄筋コンクリート造の建物です。
テラコッタタイルを基調として、水平に窓が連続する特徴的な外観を有し、建物の内外に渡って様々な装飾が施されています。その建物の価値が認められ、1989年には東京都の選定歴史的建造物に、1998年には国の登録有形文化財に登録されました。
改修工事の概要
今回の改修工事にあたり、当社では、文化財として重要な外壁のタイルや石の補修を丁寧に行い、内部に関しては木扉、金物、暖炉、和室など当初の風合いや装飾を極力残しながらモダンな要素を取り入れ、美観を整える工事や設備の更新を行いました。蝶々形のブロックを積み上げて耐震補強壁を築く「エストンブロック®工法」や、軽量で加工が容易な不燃ダンボールダクト「エボルダン®」など独自技術も採用し、耐震性確保やシェアオフィスとしての機能性と快適性を付加しています。また、コロナ対策のため、機械換気設備も今回新たに設置しました。
オープンイノベーションを誘発するオフィス~当社も入居
「GOOD OFFICE新橋」は、約12~55㎡のレンタルオフィスを全20部屋で構成され、更には会議室やラウンジなどの共用スペースも多く、昨今のテレワーク浸透に伴うオフィスニーズの変化にも対応可能なシェアオフィスです。
新しい暮らし方・働き方を叶えるオフィス、オープンイノベーションを誘発するオフィスとして、当社もオープンイノベーションの拠点「(仮称)COT-Lab新橋・虎ノ門」として4階に拠点を構え、建設DXを加速させるべく、多様な企業との協業によるイノベーションの推進を図ります。
フロア概要
地上5階+地下1階の6フロア構成。オフィス縮小移転のニーズにもお応えできるよう、共有スペースをふんだんに設けられています。
![](images/img05.jpg)
建物概要
所在地 | 東京都港区新橋二丁目5番2号 |
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敷地面積 | 196㎡ |
建築面積 | 172㎡ |
延床面積 | 875㎡ |
構造 | 鉄筋コンクリート造 |
階数 | 地下1階、地上5階 |
竣工年 | 1932年(昭和7年) |
原設計 | 公保敏雄・小林正紹 |
所有者 | 堀信子(堀商店会長) |
改修設計 | 竹中工務店 |
改修工事 | 竹中工務店 |
その他 | 登録有形文化財、東京都選定歴史建造物 |